新機軸

チーム・バチスタの栄光作者: 海堂尊出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/02/04メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 152回この商品を含むブログ (562件) を見る感想をまとめるのがしんどいので、覚書風に(=乱雑に)。とにもかくにも、人物造形の爆発力。…

探偵山浦、香川の出。

月夜の晩に火事がいて作者: 芦原すなお出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 1999/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る横溝正史の岡山物から、絵草子的な煽りを抜いた感じ。+香川弁ギャグ。 東京で私立探偵をいとなむ山浦歩、通称「ふー…

大きくていい

館島 (ミステリ・フロンティア)作者: 東川篤哉出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/05/30メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (86件) を見る装丁でとりあえず一ポイント先取。 (まあその辺の「狙った」感が気になる向きもあるでしょう…

牽強付会の気もする。

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/09/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (313件) を見る”スフィンクス”という小道具に作者のカー愛を見…

ピリピリ

2006年なんですね。SF感が漂います。雷鳴の中でも (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-4)作者: ジョン・ディクスン・カー,永来重明出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1979/12メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見るカーにつまらないも…

申し分……

鳥飼否宇「逆説探偵〜13人の申し分なき重罪人」(探・連短・双) 「痙攣的」は凄かった。たぶん、誰もがそう感じてる(皆が「痙攣的」を読了済みと仮定して――)。13の短編が一つの事件として収斂する――かつて東京創元社にて全盛だった――モノとしては非常に…

男女/ロスマク

黒雨様(id:blackrain)よりバトンが渡されていた。まだバトンてあったですか。 こういうものは回してくる君たちに気配りを感じるんだ。いいjobだ。んで? 「男性は『女性』になりきって考えてください。 女性は『男性』になりきって考えてください。 今、こ…

三浦しをん「格闘する者に○」(文・長・新〔文庫版〕) あらすじ:就活はたいへん。やくざの跡目だとなおたいへん。恋人はフェチ老人、たいへん。 というわけで三浦しをんのミステリー適正を診断すると、 第一に冒頭の童話ないし寓話。これ自体が切味鋭利・…

私立探偵癒し系

ビル・プロンジーニ「名無しのオプ 事件ファイル」(新潮・ハードボイルド・短)あらすじ:名無しのオプが名推理を四回やる。 私立探偵のくせにパルプマガジンの収集が趣味、という臆面もない作者の自己投影がほほえましい、オプシリーズ短編集。ハードボイ…

しかし「だっちゃ」はいかがなものか

ドン・ウィンズロウ「ウォータースライドをのぼれ」(創・ハードボイルド・長) あらすじ:裁判所での説得力アップのために、レイプ事件の被害者に正しい英語を教えるだけのはずだったのに。あちこちで人が死んでゆくのはなぜ。 待望の待望の、ニール・ケア…

大好きなドリルヘア

桜庭一樹「GOSICK Ⅲ‐ゴシック・青い薔薇の下で‐」(探・長・富士見) あらすじ:デパートでは人が消えたりマネキンが動いたりします。 ドリル、いやブロワ警部萌え。ヴィクトリカ? そんなのもいましたね。 でも実際、ブロワのヘアの秘密が明かされるくだり…

浅暮三文「傑作短編集 実験小説 ぬ」(? 短 光文社) あらすじ:街で見かける、帽子の男。ふと興味をもった語り手は彼の行状を観察しはじめるが……(「帽子の男」) サブタイトルの「傑作短編集」が、ネタでもハッタリでもない正銘の傑作短編集。ぱらぱら頁…

テンポよし

シムノン「世界の名探偵コレクション10 メグレ警視」(探・短・集) あらすじ:犯罪より犯人に興味のあるメグレは、今日も彼らを追い詰め追いかけ時には逃がしたりもするのだった。 いやーテンポがいいわ。筋運びのなんとも絶妙であること。書くべきところは…

米澤穂信「犬はどこだ」(探・長・創) あらすじ:はじめから犬探しだけ引き受けてたら、こんなことにはならなかったのに。 裏穂信、かつ黒穂信にしてひょっとしたら最高傑作穂信。この端正な私立探偵小説の美点は多いが、とりあえず最も(邪悪で)良い仕事…

都筑、曰く

エドワード・D・ホック「サム・ホーソーンの事件簿Ⅲ」(探・連・創) あらすじ:一見ありえない事件でも、サムにかかればすぐ解決なのですよ? 好評シリーズ……なのだろう。都筑道夫に言われるまでもなく小説的味わいなどはかけらもないが、気付くとつい手に…

テンション→↑→→→→

桜庭一樹「GOSICK Ⅱ‐ゴシック・その罪は名もなき‐」(探・長・富士見) あらすじ:僻村にて、時を隔てて怪事件、起こる。ヴィクトリカにも因縁があるっぽい。 ハイライトは早い段階でおとずれます。p.39 探偵役のヴィクトリカが、おみやげの帽子を本の隙間…

たのもしい

米澤穂信『クドリャフカの順番−「十文字」事件−』(探・長・角) あらすじ:学園祭で連続窃盗事件発生、文集『氷菓』も刷り過ぎた! 冊数カウントダウン、わらしべ長者ネタ、レギュラー四人がかわるがわる語りを務める構成――などなどあの手この手の趣向を詰…

いやらしい

蘇部健一「ふつうの学校②―ブラジャー盗難事件の巻―」(探・連・講) あらすじ:破天荒教師・稲妻快晴がいやらしい笑みを浮かべながら学校のトラブルを解決する! 一人称のジュブナイルというのは、基本的に不可能である。本当に「らしい」と読者に思わせるに…

EQ薫

北村薫「ニッポン硬貨の謎」(探・長・創) あらすじ:エラリークイーンが日本で変質者をつかまえた。 系列としては「六の宮の姫君」。過去の論文を小説に溶かしこんだタイプのもの。 昔、ダ・ヴィンチだったか「クイーン私の一冊」みたいな企画があって、北…

ギャヒ

のだめをカンタービりました。 とりあえず「ギャヒー」に笑うわけですが、おかしみの他に胸突く郷愁懐かしさがこみ上げてきて、これは何だろうと考えてたら思い出しました。神聖モテモテ王国だ。

本について

●お気に入りのテキストサイト・ブログ 「KICK ASS DUMB ASS」(id:vins) ●今読んでる本 高丘親王航海記、夏のエンジン、SFベスト201、満ち足りた人生 ●最期に買った本 もやしもん① ●好きな作家 藤子(F)不二雄、泡坂妻夫、伏字 ●思い入れ五冊 ファーブル昆…

ネット世代

うわ、今度は本バトンか。 何つか、身内しか巡回してない場末Blogだし、内輪のハナシしちまいますけども。 みんなBOOKLETは滞納するのにどうしてこういうことには迅速ですか。

かもしまんが

石川雅之「もやしもん①」(漫) がずば―――――――――抜けておもしろい。 既に各所で話題沸騰、朝日新聞にも紹介されて、そろそろブレイク間近でしょうか。主人公はあらゆる菌が「肉眼で」見える能力をもち……と設定を述べても魅力伝わらず。まずは読んで下さいと…

表裏

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050622-00000171-kyodo-soci http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20050623k0000m040019000c.html

女王蜂

横溝正史「女王蜂」(探偵小説・長編・角川) あらすじ:島の美女をめぐって男たちが殺しあった。 謎解きの密度はかのカルト傑作「夜歩く」に迫るかと(←カーの同名デビュー作の三倍おもしろい)。 ただ舞台が都会なのがよろしくない。正史というとおどろお…

回れ回れ回れ

音楽バトンを渡されちゃったなあ。(id:dorobow7) ベスト選びの類はきらいじゃない、むしろ好きだけど問題は回す相手、これいない。五人も知り合いで回せる人いない。知らない人、回せない。 これは回さないと不幸になるとかそういうルールが付いてんですか…

ミステリー

石持浅海「扉は閉ざされたまま」 東野圭吾。 岡嶋説もあり。

読書はミステリー

篠田秀幸「幻影城の殺人」ハルキノベルス 角川春樹とか森村誠一とかそのまんま出てきて賞賛されるミステリー(要音引き)。講談社の関係者が出てきては殺害されます。作中では帝都社ってことになってますが講談社です。 謎解きはわりに考えているが、長い。…

読書はミステリ

読んだものちらほら。 鳥飼否宇「痙攣的‐モンド氏の逆説‐」全五話の連作短編集。 三話目まではアートをめぐる端正なミステリ、四話目以降は急激に転調、壊れた感じのアートなミステリに。ここまでけったいな、作者の意図のよくわからない小説を読んだのは久…

みつめてキャッツアイ

ぎにゃ、ぬこがぬずみを咥えてる。しかも別のぬこと睨みあってますよ? ぬこのぬずみ捕獲シーンなんて、漫画でしかお目にかかったことなかった。 ついつい驚いてしまった一週間後、そのハンターぬこに再会する。 ぎにゃ、よくみると眼の大きさが左右倍ぐらい…