2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

幸福論

このところずっと印象論について考えているが、思いつきは断片のまま散らばるばかりでいっかな像を結ばない。本気の出し方が足りないゆえと思われる。 あいかわらず眼鏡が乱反射する飲みの席にいた。カラスよけにはぴったりなはずだ。 S君週末の池袋で暗が…

帰ってきた佐々木

ステップを目撃される。 違うんです。あれはただの屈伸運動です。 佐々木俊介『模像殺人事件』 いわゆる「帰ってきた当主物」。地方旧家に音信不通だった跡継ぎが帰ってきて、にわかに後継問題がもち上がるタイプの話である。『犬神家の一族』とか『曲った蝶…

バカひかえめ

世間というか、知人間で霞流一『羊の秘』が評判に。そこで読み残してた『ウサギの乱』に手をのばした。 作者の近年の傾向として「バカひかえめ」があるが、本作もそう。ちからわざ系のトリックこそ健在だが、駄洒落、サブカルチャーへの偏執的な言及、酔狂な…

図版入り

酒とくすりの併用のせいか、なんか不自然に眠い。 野郎二人と夜を明かした。水野泰治とか浅川純とか、本当久しぶりに思い出したことである。ちっと読み返してみたくなった。後半40ページくらいで図版が入って、ロープで人を振り回すトリックが解説してあるよ…

首に聞いてみろ

朝の寝返りとともに、首元からブチッと雑草を引っこぬくような音がした瞬間、これで連休は消えたという予感はあった。 あった。

師匠

休日を待ちかねて休日のたびに鬱を発症しているのはどういうわけか。 これから12時間後にクライマックスがくるのを知ってる。もういやだ。 木々高太郎『網膜脈視症』 とりあえず一括変換してみたら「網膜脈師匠」となった。惜しい。探偵作家としては戦前に健…