2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

オナベ

↓ほとんど私信。 俺は大変品のよい人間ですよね。ここの寡少な閲覧者の大半を占める、オフ知人の方々には肯いていただけると思います。そんな自分だから、後輩に勧められたからといって未知の奇体な鍋に手を出すわけにはいかなかった。ね、blackrain様。それ…

ダンスマン

ここ数年、E・C・ベントリー『トレント最後の事件』について喋る機会があって、そのたびにどうも話が合わねえなと思っていたが、先日書棚の奥から引っぱりだして理由がわかった。読んでなかった。 予備知識は沢山あった。恋愛と推理の有機的結合だとか、ミス…

ヒロタカ

たとえば、オールドパーを頼むとする。 すると隣の男は「パーだけにパーだな、どう?」会心の表情でギャグの具合を尋ねてくる俺は笑わなければならない。だから、頼むときはいつも慎重だ。 I.W.ハーパーも危険球、ジャックダニエルだって試したことはない…

ドアの向こうに

新聞の勧誘にうっかりドアを開いてしまう。あああ馬鹿、馬鹿、俺の馬鹿! このての連中は、断わったときの言い草がタチ悪い系の不動産屋と一緒だな。「いいって言ったじゃないすか!」言ってねえよ。A・クリスティー『謎のクイン氏』で心を慰める。こういう…

サナトリウム著

ほしおさなえ『ヘビイチゴ・サナトリウム』 女子高生が校舎からポコポコ飛び降りる話。作者、本業?は詩人というだけあって、ことばの選び方なんか神経使ってます。女子高生の口調も、割にそれっぽく書けてるんじゃなかろうかと。直前に大島永遠『女子高生』…

何でも本格と言やいいと

ウィリアム・ヒョーツバーグ『堕ちる天使』 珍しい、ハードボイルドとオカルトホラーのジャンルミックス。本格では良くあるけれど……。面白い。S・キング御大は「チャンドラーが超常現象(オカルト)を書いたようなもの」と評したそうだが、むしろロスマクに…

探偵わらうな

まあさすがにこの歳で玉落としはもらいません。大晦日から年始にかけて、米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』を読んでいた。 本当に、名探偵というのも引き合わないというか、人気のない職種になったと思う。先生か政治家か名探偵か。とりあえずいちゃもん…

世界ねごと全集じゃないか

ジョーガンネ 玉落とし わずかなり 学刈 ターと 老婆を ぬく