サナトリウム著

ほしおさなえヘビイチゴサナトリウム
女子高生が校舎からポコポコ飛び降りる話。作者、本業?は詩人というだけあって、ことばの選び方なんか神経使ってます。女子高生の口調も、割にそれっぽく書けてるんじゃなかろうかと。直前に大島永遠『女子高生』読んでたけど、すぐ『ヘビ』に移ってもさほど違和感は感じなかったし。
力作ではあると思います。力作ということばの裏に、未整理、ごたついてるなどのニュアンスを感じていただければ幸いです。
ところでこの叢書(ミステリ・フロンティア)の背表紙だけど、上に著者名・下が作品名というスタイルは何か意図があるんすかね。普通は逆。馬場の芳林堂で、一時期海外文学コーナーに並べられてましたよ、これ。
ヘビイチゴサナトリウム著『ほしおさなえ』。
癒し系の本っぽく見えないこともない。
ヘビイチゴ・サナトリウム (ミステリ・フロンティア)

女子高生 (2) (双葉文庫―名作シリーズ)