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桜庭一樹GOSICK Ⅱ‐ゴシック・その罪は名もなき‐」(探・長・富士見)
あらすじ:僻村にて、時を隔てて怪事件、起こる。ヴィクトリカにも因縁があるっぽい。
ハイライトは早い段階でおとずれます。p.39 探偵役のヴィクトリカが、おみやげの帽子を本の隙間から転がってきて奪いとるシーン、ここです。あとはあんまテンション上がりません(俺の)。
作者の”勢いで書ける”能力が「書き流し」につながってしまったか? 前作は本格推理からバトロワまで大ネタ小ネタを力ワザで繋ぎ合わせ、ごちゃごちゃーとした魅力がにおいたってたのですが、今回はまあふつうの本格。シリーズ上の伏線張るのに忙しかったのかしらん。もっとジャンルオーバーして! ハジケて! ほしかったです。
「それではもうゴシック買うのやめますか?」
「いいえ、私はゴシック次のも買います」
GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき (富士見ミステリー文庫)